こちらは終了致しました。
西口孝四郎氏のエッセイ「東大阪日下の町場商家の別荘」(『大阪春秋81号』)には「谷崎潤一郎が住んだ根津家の山荘」という副題が付いており、現在の近鉄奈良線が開通する大正12年頃の東大阪市日下(くさか：旧孔舎衙村)周辺について説明されています。
「…なにしろ日当たりがよく、河内平野はもちろん、大阪湾まで一望できる。しかも…大阪市内から一時間。大阪のええし(金持)、商店、会社などは見過ごすわけはない。…」。そんな一角に、松子さんが嫁いでいた根津家も別荘を構えました。そして、昭和6年(1931)9月下旬、高野山に滞在していた谷崎は、松子さんの婚家、根津家の稲荷山の別荘(名目は根津商店寮)に移ってきます。結局、稲荷山にはひと月余り滞在で、11月にはやはり西宮夙川の根津荘に転居しますが、この間に、谷崎と松子さんの男女の距離は急速に縮まりました。
稲荷山神社近くにあったというその別荘はすでに跡形もありませんが、周辺の山腹には他家の別荘が幾つか残っており、日下リージョンセンターの前庭隅に、当時の庭園に据えられていたという燈籠と蹲が移されています。
本日は、野崎詣りの参詣道でもあった古堤街道から、東高野街道沿いの神武天皇楯津濱顕彰碑(神武天皇東征難波上陸地伝承)などにも立ち寄りながら、二人の逢瀬の跡を辿ってみます。
＊どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
| 集合日時 | 平成28年6月12日(日) 午前10時 |
|---|---|
| 集合場所 | ＪＲ学研都市線「住道」駅・改札口 |
| 参加費 | 会員＝１,０００円 ／会員同伴の１８歳以下は７００円(証明書提示) [資料代、保険料等を含む] 一般(会員外)＝１,１００円／同伴の１８歳以下は８００円(証明書提示) [資料代、保険料等を含む] ※資料不要の場合は９００円／同伴の１８歳以下は６００円 |
| その他 | 雨天も実施。 ＊午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |
