関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2016.12.26 【報告】
第517回関西文学散歩
~新旧鴨川ものがたり・鴨川ホルモーと三井家下鴨別邸~
2016年12月11日(日)終了 <天気:晴れ一時しぐれ 参加人数49名>
旧三井家下鴨別邸
下鴨デルタと亀の跳び石

 今回は上記のごとく長いタイトルである。

 「鴨川ホルモー」とは何であるか。屋台で食べたホルモンが目に浮かんだが、違うらしい。案内のテキストは万城目学『鴨川ホルモー』と記されているので、図書館で本を借りた。本を開くと「第4回ボイルドエックズ新人賞受賞作」とあり、聞いたことのない文学賞である。説明文には、日本初の作家エージェント・ボイルドエッグズ社によって創設された「才能ある新人のための新しい文学賞」とあり、その応募要項には「新世紀にふさわしい、まったく新しい才能、類例のない面白さに満ちた作品を募集」とある。

 早速読んでみる。安倍晴明ではないが、「式神」を使役して戦うなど、まさに奇想天外な青春ファンタジー小説である。平安京の「四神相応」や陰陽師の式神伝説を現代に当てはめたストーリーは面白く、京都の名所に祭事、四神に対応した4大学が登場するので、一気に読める。映画化もされたといわれるが、全く知らなかったし、とにかく久しぶりの文学散歩なので、妻と近所の女性を誘って参加することにした。

 <中略>

 地上に出て、河合橋を渡り、最初の目的地「旧三井家下鴨別邸」へ向かう。別邸は、下鴨神社糺の森の南にあった。玄関前で専属の女性ガイドから旧三井家下鴨別邸の歴史を聞き、入場する。玄関から主屋へ、主屋から落葉を踏んで庭園へ出る。瓢箪型の池を巡り、敷き詰めたかのような黄色の落葉、名残の紅葉、青い空に白い雲、そんな背景の中に佇む望楼を供えた主屋や茶室の趣が素晴らしい。三井家の先祖を祀る祖霊社「顕名霊社」は東京深川に遷されて今はない。高橋講師の解説を聞いた後、小説の舞台でもある下鴨デルタに向かった。

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:万城目学『鴨川ホルモー』(角川文庫)

コース:京阪・出町柳駅<集合>-河合橋-旧三井家下鴨別邸-鴨川デルタ-鴨川河原-鴨沂会館(講演・昼食)-下御霊神社-京都御苑・厳島神社あたり-地下鉄・丸太町駅

<報告:岸田春二>

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