こちらは終了致しました。
「随筆を書いている時は、私の一番愉しいことを現わしている時間です。古里へ戻ったような気持ちです」と書きのこした林芙美子は、昭和14年(1939年)頃、東京から京都へ、そして、広島県尾道へ帰郷しました。京都では縄手(祇園白川近く)の小さな宿に泊まり、翌日、10年ぐらい前に立ち寄った懐かしい琵琶湖疎水のほとりへ行ってみることにしました。
随筆「田舎がえり」には、「…疏水のほとりで(タクシーを)降りて、それから橋を渡り、流れに添ってぽくぽく歩いてみた。何と云う町なのか知らないけれども、郊外らしく展けていて、…」(「田舎がえり」より) と書き記しました。その日は、卯の花がしだれ咲き躑躅の蕾がふくらむ頃でしたが、芙美子は、10年ぐらい前の大津からの舟下りの折に見た「山科の青葉は心に沁みて忘れられなかった」のが、この時の疎水再訪の動機でした。
平成27年春から、<十石舟>による「疎水下り」が観光集客にと試行的に復活していますが、私たちは一先ず、林芙美子が歩いた昭和初期の気分で、疎水べりを「ぽくぽく歩いてみよう」と思います。コースは南禅寺水路閣(写真)から蹴上駅、途中は地下鉄に乗車して御陵駅へ、その近くから疎水沿いの散策道で山科駅へと向かいます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=1,000円 /会員同伴の18歳以下は700円(証明書提示) [会場費、資料代、保険料等を含む] 一般(会員外)=1,300円/同伴の18歳以下は1,000円(証明書提示) [会場費、資料代、保険料等を含む] |
---|---|
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |