こちらは終了致しました。
アニメーション映画『火垂るの墓』や『ハイジ』で著名な監督・高畑勲さんが、今春4月5日に亡くなられ、その訃報が翌日の新聞などで報じられました。その作品に主要な場面として登場する御影公会堂が、1年前の同日、4月6日に改修工事を終えてお披露目をされたのは(リニューアルオープンは4月10日)、奇しき縁だったのでしょうか。
同名の小説『火垂るの墓』の原作者は野坂昭如氏で、太平洋戦争の戦火に晒された神戸市と西宮市を舞台に、兄妹二人が愛情と無常が交錯する中を懸命に生きようとし、そして蛍のように二つの命が消えていくとい物語。
野坂氏は後に「小説にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって…くやむ気持が強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ」と述懐されていますが、アニメもほぼ原作に史実に描かれて多くの観客の涙を誘い、現在、公会堂に近い石屋川右岸には「火垂るの墓記念碑」が建てられています。
次回は、そんな小説とアニメ作品の舞台を辿ってみようと思います。
*講師が同行します。雨天も実施します。