関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2018.08.29 【報告】
第536回
~少年の少女の夢を育んだ「ヒゲオヤジ」と「高校野球」~
2018年8月12日(日)終了 <田原由美子記>
伊丹空港32Lエンドにて
カトリック豊中教会にて

天気:晴れ 参加人数:25名

 台風の当り年とみえて、早や21号が発生している有様である。先月は警報発令とかでカルチャーウォークは中止となり、8月にリベンジとなった。

 今回のメインテーマは漫画家としてあまりにも有名な手塚治虫氏である。豊中市に生まれ、5才の時、一家は宝塚市に引っ越すのだが後に結婚した妻の実家も豊中市ということもあり、この地との縁は深いようだ。まずは阪急曽根駅に集合。昨年9月第526回文学散歩で豊中・岡町を訪れた際にお世話になったNPO法人「とよなか歴史と文化の会」の理事山田哲夫さんのコーディネートで、今回も河合孝子さんにもご案内いただいた。

 まずは文学散歩としては異色の「伊丹空港32Lエンド」へ。知る人ぞ知る伊丹の名所、ジェット機がお腹を見せて降りてくる姿を真上に見ることができる絶景ポイントに。こちらは当会の横井氏が「いつか作家の誰かが小説の中でこの風景を描くこともあるのでは?」と期待をこめてコースに取り入れた場所である。当日は夏の最中で炎天下、日焼けも恐れず航空機のゴーッという爆音と風圧、そして下から見上げたその姿は想像以上に楽しかった。余談ではありますが、伊丹空港には平行して二本の滑走路があり、「伊丹空港32Lエンド」とは時計回りに320度の方向に走る滑走路のL(左側)のエンド(端)を表している。ちなみに関空は60度方向である。

 航空機の発着を間近に見られる場所は他にも案外あり有名なところでは沖縄の「道の駅かでな」4階展望場からは米軍飛行場が一望でき、3階学習展示室と併せて見学することで嘉手納町の歴史や基地との関わりを学習することができる。戦闘機や大型輸送機、偵察機などの写真を撮るカメラマンや飛行機マニアが大勢あふれているが、修学旅行生が訪れることも多く、沖縄に米軍基地が集中している日本の実情を考えると複雑な気持ちではあるが、現実を見て深く考えるきっかけとなれば、と思う。那覇空港近くの陸つづきの瀬長島も官民共用の空港を発着する飛行機を眺められる隠れ名所だ。

 

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:手塚治虫『ぼくはマンガ家』(立東舎文庫)、森岡浩『高校野球100年史』(東京堂出版)

コース:阪急曽根駅<集合>…伊丹空港・着陸スポット…轟木公園<昼食>…高校野球発祥の地…豊中稲荷神社…カトリック豊中教会(スリル博士の舞台)…阪急「豊中」駅<解散>

<報告:田原由美子>

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