こちらは終了致しました。
師走の半ば過ぎに土佐を出港した紀貫之は、2か月後の2月半ば、川船で山崎まで上ってきます。「山崎の橋みゆ。嬉しきこと限りなし」素直に京に帰れる喜びを記し、難渋する河川通路を諦め、ここから陸路を取ることにしました。
山崎の町は、交通の要衝として古代から発達し、油座を独占したりして大いに栄え、風光明媚な景色は都人に愛でられました。谷崎の「遠くから手招きしているやうなあの川上の薄靄の中へ吸い込まれてゆきたくなる…」(『蘆刈』より)のように、多くの文芸作品も生みだし、そんな自然条件に着目し、日本で初めてのウィスキー製造に挑戦したのがマッサンこと、竹鶴政孝と鳥井信治郎でした。2人は目指すところの違いで後に袂を分かち、マッサンは北海道余市で新会社を起こす事になります。その創業資金を援助した一人が、大山崎山荘美術館の元の主、加賀正太郎で、加賀は夏目漱石との交流でも知られています。
今回は、文芸にも彩られた風土とウィスキーの関係を中心に山崎を巡歴し、「住宅の理想」を追求した建築家藤井厚二の実験住宅の一つで、天皇皇后両陛下も是非にと昨年見学に来られた聴竹居(ちょうちっきょ 写真)を私たちも見学させていただきます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
集合日時 | 平成26年11月9日(日) 午前10時 |
---|---|
集合場所 | JR京都線「山崎」駅・改札口 |
参加費 | 会員=1700円 /会員同伴の18歳以下は1400円(証明書提示) [「聴竹居」拝観料、資料代、保険料等を含む] 一般(会員外)=2000円/同伴の18歳以下は1700円 |
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |