関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2021.04.08 【報告】
第564回
~陰陽師・安倍晴明が礼拝した泰山夫君を祀る赤山禅院~
2021年3月14日(日)終了 <石元英雄記>
おかいらの森
崇道神社

天気:晴れ 参加人数:38名

 コロナ感染・非常事態宣言が出されたことで、昨年12月から3回お流れになり、久々の「カルチャーウォーク」である。参加人員はいつもより少なめの38名であったが、蒼天、春の陽光が眩しい日差しの下、叡山電鉄鞍馬線・三宅八幡駅に参集した面々には、昂揚感が漂っていた。コロナ禍による閉塞感の中「この日が待ち遠し」かったに違いない。

■安倍晴明、泰山府君とは……
 安倍晴明について、舞台や漫画、アニメにも出てくる、平安時代の陰陽師であることぐらいは分っているが、人物像は知らない。
 また、泰山府君に至っては、初めての単語だ。頂いた「案内」を読むと。陰陽道の「祖神」とあるが、ピンとこない。「赤山禅院」も初めて目にするお寺だ。
 今回はテキストも読まず「事前知識ほぼなし」で参加させてもらった。

■崇道神社に参拝する
 高野川沿いの若狭路に面して鳥居があり、長い緩い勾配参道をおもむろに進むと、ひっそりとした木立の中に早良親王を祀る神社が佇んでいた。
 宮司さんから、この神社の由緒を伺った後、次の話もあった。境内の山腹の墓から鋳銅製の墓誌が発見され、遣隋使・小野妹子の子である小野毛人(えみし・天武6年(677)没)が埋葬されたことが明らかになった。この墓は奈良期前期のもので、当時の墓制を今に伝える貴重な遺跡である。
 コース最初に訪れた「おかいらの森」は珍しい名称だが、「カワラ」が訛って生まれたそうで、この崇道神社の御旅所になっていた。平安京の瓦を焼く技術集団がおったそうで、神社はその監督署であったのかもしれない。

 

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:夢枕獏『陰陽師・鳳凰の巻』(文春文庫)、『今昔物語集・現代語訳』(角川ソフィア文庫)

コース:叡電「三宅八幡」駅…「おかいらの森」神社…蓮華寺(見学ナシ)…崇道神社…栖賢寺(せいけんじ)…宝憧寺(ほうどうじ、見学ナシ)…赤山禅院…<赤山道から修学院道>…叡電「修学院」駅

<報告:石元英雄>

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