こちらは終了致しました。
藤沢文学の舞台には船場が多く登場します。それは彼の生地であると同時に、昭和モダンの大阪人を描くのに欠かせない都市の姿だったからでしょう。藤沢桓夫は船場の漢学塾「泊園書院」に生れ、親戚の道修町丸石製薬社長の住吉の別宅に定住しました。生涯に200冊を超える小説・随筆を遺しましたが、晩年に「大阪文壇の大御所」と呼ばれたように、川端康成や谷崎潤一郎、そして織田作之助や司馬遼太郎など大阪にゆかりの作家たちとの交流は、近代大阪文学の歴史そのものでもあります。
今回はその生地である船場から西横堀、新町まで、藤沢桓夫の足跡をたどります。
代表作『新雪』は六甲山麓が舞台ですが、ヒロインの一人は北浜の若い女性医師です。川端康成の『女であること』、谷崎潤一郎の『春琴抄』『細雪』も船場の女が主人公です。また藤沢桓夫の『花粉』は、備後町の化粧品問屋の主人七宮七兵衛を中心に、その孫娘と、秋田実をモデルにした青年の恋の長編小説で、『茶人』は七兵衛のしぶちんさを描いた船場人小説の代表的なものです。それらのゆかりの地を探訪し、『大阪自叙伝』で回想している新町を経て、大阪市立中央図書館の「藤沢桓夫展」とその講演会、原作映画『花は偽らず』を鑑賞します。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=700円 /会員同伴の18歳以下は400円(証明書提示) [資料代、会場費、保険料等を含む] 一般(会員外)=1000円/同伴の18歳以下は700円 |
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その他 | 雨天も実施。お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |