こちらは終了致しました。
逸翁小林一三の夢を乗せて走り続ける阪急電車は、恋の物語がよく似合う。
武庫川沿いの宝塚市はその阪急電車によって開けてきた町で、有川浩の連作短編小説『阪急電車』は、宝塚駅から今津駅までを結ぶ今津線の八つの駅を舞台にして、乗客たちの心の中を描いていきます。32歳のOL翔子は、婚約者から翔子の後輩と結婚すると告げられます。そしてその結婚披露宴に出席した翔子は、まるで花嫁のような純白のドレスを着たのでした。帰途の電車の中で、自責の念に駆られ泣き出した翔子に、乗客の女性が声をかけ、小林駅で休めと促します。小林駅には、人を癒す力があったようです。そして武庫川を挟んだ阪急宝塚線の清荒神駅に近い村には、今から70年前の昭和21年に、織田作之助が住んでいました。
ソプラノ歌手笹田和子と恋に落ちた織田作之助は、和子の実家笹田歯科医院に転がり込み正式に結婚しましたが、クリスチャンの家庭では無頼な執筆活動が果たせず、飛び出してしまいます。「花紅柳緑 ピアノの上に赤と黒」と詠みましたが、結局その一年後、東京で喀血死しました。『郷愁』は、その頃のことを書いた作品で、織田作には珍しい私小説。清荒神駅に佇む主人公は織田作そのものです。小林駅から、有馬街道小浜宿を経て清荒神駅まで、辛い恋の舞台をたどります。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=800円 /会員同伴の18歳以下は500円(証明書提示) [資料代、会場費、拝観志納料、保険料等を含む] 一般(会員外)=1100円/同伴の18歳以下は800円(証明書提示) [上記、資料代、拝観料、会場費、保険料等を含む] |
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その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |