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2017.06.07 【報告】
第522回
~信春上洛・等伯デビュー、京都の法華宗寺院を巡る~
2017年5月14日(日)終了 <岸田春二記>
上御霊神社
三基の神輿

天気:晴れ 参加人数47名

 今回は、長谷川等伯の苦闘の生涯を描いた安倍龍太郎の『等伯』に沿いながら、そのゆかりの法華宗寺院を巡る企画である。表題にある「信春」は長谷川等伯を名乗る前の名前で、信春→等白→等伯と、この絵師は三度名を変えたという。

 京都市営地下鉄鞍馬口駅改札前に集合した一行約50名はまず、尾形光琳旧宅跡を経て、上御霊神社に向かう(左写真)。上御霊神社は、神仏習合の名残か、御霊信仰の独特の形なのか、鳥居に重なるように山門が見える。早良親王をはじめ、その祟りを恐れて祀られた八柱の霊が祀られていることや、古代からの「御霊信仰」について、横井講師の話を聞き、各自本殿に手を合わせる。

 明日が年に一度の祭礼とあって、拝殿には三基の神輿が祀られていて、偶々のご縁で見学ができ幸運だった(右写真)。

 門前には「応仁の乱発祥の地」の説明板があった。ここが乱発生の現場だったのだと、思いを新たに神社を後にし、烏丸通りの信号を渡って西進、妙顕寺の塔頭・善行院の尾形光琳顕彰碑へと向かう。ここで、案内の横井講師が道を間違えたらしい。これもご愛嬌か、少し回り道で光琳ゆかりの妙顕寺の境内を横切り善行院へ行くことになったが、おかげでやはり塔頭の泉妙院が尾形家一族菩提所で、光琳・乾山の墓がここにあることを知った。

 さて、妙顕寺からは門前をさらに西へ、人形寺で有名な宝鏡寺(この日は拝観不可だった)を通過、堀川通りの信号を渡って妙蓮寺に入る。庫裡玄関で先に拝観する班と昼食する班とに分かれ、私は昼食組に入り、奥まった部屋に案内されておにぎりをほおばった。

 

≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:安部龍太郎『等伯』(文春文庫<上・下2巻>)

コース:地下鉄鞍馬口駅<集合>-上御霊神社-妙顕寺 (尾形家菩提所・尾形光琳顕彰碑など)-百々橋跡-妙蓮寺/宝物館など特別拝観・講演・昼食) -表千家不審庵(入口のみ)・裏千家今日庵(入口のみ)-本法寺 (塔頭・教行院<玄関部のみ>見学と本坊拝観後、解散)-バス停「堀川寺之内」または地下鉄鞍馬口駅へ

<報告:岸田春二>

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