関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

ホーム > 関西文学散歩 カルチャーウォーキング > 報告 > 詳細
2017.06.08 【報告】
第520回関西文学散歩
~「直虎」と初代藩主・直政の関係を彦根でたどる~
2017年3月12日(日)終了 <天気:晴れ 参加人数64名>

 大河ドラマ「直虎」。当会では放送開始前の昨年11月に、井伊家台頭の地、遠江国井伊谷(いいのや)を観光バスで巡る日帰り旅があり、僕も、早々に「直虎」視聴の予習にと参加していた。

 すでにテレビ放送が始まっている今日は、柴崎コウ演じる主人公井伊直虎と、彼女が育て、徳川政権で異例のスピード出世をしたという彦根藩初代藩主井伊直政との関係を、彦根城を望みながら考察してみようという企画のようだ。彦根駅から、観光に向かう人たちが多い西口側とは打って変わって閑散とした東口からの出発だ。どこへ連れて行こうというのだろうと訝しんだが、いよいよ住宅だけが広がる界隈に入っていく。どうやら、駅の跨線橋から眺めた佐和山城の麓を辿るらしい。歴史好きの人なら常識なのだろうが、ここへきて、初代直政が最初に入城したのは、実は佐和山城であった事を知った。そして直政は、新しい城を造ることを計画するが、それは、現在の彦根城の西北、湖岸の「磯」と言われる辺りと推測されている。しかし、直政は築城に取りかかる前に逝去、新城は2代目・3代目によって建設された。それも、徳川家康の意見によって磯ではなく、彦根山に築城され現在にいたっているという事だった。

 我々は、石田三成の居館跡から佐和山山麓を西へ下ったが、途中の見晴らしの良い坂道から、その「磯」の辺りと彦根城が望めた。果たして直政は、どちらの地を結局は望んだだろうか。知る由もないが、麓の集会所で直政の子供時代の話を聞く。直政の幼名は虎松。ドラマでは人気子役の寺田心クンが演じるそうだが、放映時期はまだ先のようである。

 その虎松を叱咤激励し、家康との出会いをお膳立てして出世の道筋をつけたのが、養母の直虎だと言われている。直虎は男性ではなかったか?という説も浮上しているようだが、どちらにせよ直虎は、それまでの武家の常識や慣習に捕われず、兵法書を独自に解釈して知恵を働かせ井伊家を牽引した人物だったのだろう。そんな直虎の処世を継ぎ、薫陶を受けた直政は「井伊の赤備え」で有名を馳せ、25歳ごろには「徳川三傑」(榊原家譜)の一人と言われる出世を果たした。

 我々はそして、佐和山を回り込んで直政や歴代藩主の墓がある清涼寺、井伊谷から分院され、ドラマで小松和重が演じる昊天(こうてん)和尚を開山(初代住職)に迎えた龍譚寺へと向かった。

 

テキスト:高殿円「剣と虹」(小説)・静岡県文化財団『湖(あわうみ)の雄 井伊氏』(エッセー)

コース:-仙琳寺-石田三成屋敷跡-集会所(講演と昼食)-清涼寺(直政ほか彦根藩主墓所)-龍譚寺(浜松井伊谷龍潭寺分院として開山)-大洞弁財天長寿院-駅前お城通り<途中解散>-彦根駅(埋木舎・彦根城などは、お城通り解散後に自由見学)JR彦根駅<集合>-仙琳寺-石田三成屋敷跡-集会所(講演と昼食)-清涼寺(直政ほか彦根藩主墓所)-龍譚寺(浜松井伊谷龍潭寺分院として開山)-大洞弁財天長寿院-駅前お城通り<途中解散>-彦根駅(埋木舎・彦根城などは、お城通り解散後に自由見学)/span>

<報告:田渕浩一>

織田作之助賞
織田作之助青春賞
文學回廊
入会のご案内はこちら
PDFの閲覧はAdobe Readerを
ダウンロード(無償)してください。
ページの先頭へ