関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2012.09.14 【報告】
第466回関西文学散歩
~織田作之助と石上露子のいる風景、そして寺内町周遊~
2012年8月12日(日) 終了 <天気:晴れ 参加人数40名>

 作家の五木寛之さんは、『宗教都市大阪・前衛都市京都』という著書のなかで、次のように語っておられる。

「寺内町では守るべきものは寺ではない。あくまでも寺と町が一体になっている。寺内町とは寺の敷地の内部に抱きこまれた町のことであり、その町の周囲が土塁や水濠で囲まれている。…」と。

 富田林寺内町は、近鉄「富田林西口駅」の東側に、いまも江戸時代からの家並みや土豪跡を残し、町並み保存も進んで観光に訪れる人も多いようだ。そんな町に生まれ、数奇の運命を辿った歌人・石上露子の立派な生家は、〝杉山家住宅〟として保存公開されていた。

 与謝野晶子と同時代を歌人として生きた石上露子。当地在住の北沢紀味子先生から、旧田中家住宅の座敷で、たっぷりとお話をお聞きする。同じ町に住む先生の情熱は、織田作之助の話でもほとばしっていた。

 駅東側の織田作之助寓居跡から、本町公園、講演会場、そして富田林寺内町の中心寺院、興正寺へ向かう。隆盛ぶりを感じ取れる立派なご本堂を開放していただき、豪華な欄間の彫り物などの見学にもため息。お盆の真っただ中に、家並に日陰を求めながらの巡歴だったが、とても充実した一日だった。

 

コース:近鉄・富田林西口駅-織田作之助寓居(実姉 竹中タツ邸)跡-本町公園(織田作之助・石上露子文学碑)-旧田中家住宅(講演・昼食)-興正寺別院-旧杉山家住宅(見学、自由解散)-希望者のみ、西方寺(杉山家墓所)-富田林西口駅(散会)                

<報告:岩井よおこ>

織田作之助賞
織田作之助青春賞
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