こちらは終了致しました。
「おくつきにともに眠らん日をたのみ このひととせは在り経しものを」
この「おくつき」は、法然院墓地に眠る谷崎潤一郎と松子夫人のお墓。
昭和10年、晴れて入籍した松子さんが、昭和40年に谷崎潤一郎が亡くなるまでの来し方を振り返り、ありし日の文豪との日常と愛をつづった追慕の記は、谷崎没後2年目に『倚松庵の夢』として結実しました。
関東大震災後、関西に移住した潤一郎は、阪神間で転居を繰り返し、昭和21年に京都に居を移します。「私は京の生まれではないけれども京好きの点では京都人に劣らない。(「潺湲亭のことその他」)と書き記した谷崎の最後の夢は、松子夫人との終の住処を見つける事だったのでしょう。
「北は修学院まで、南は南禅寺まで、左京区内の東側に限る」という孫・渡辺たをりへの言葉は、法然院を墓所と決めていた谷崎の強い希いの表れだったのでしょう。そのお墓の傍らには、紅枝垂れ桜の木が一本、年ごとに美しく枝を下方へ伸ばし、二人の眠りを見守っています。
今回は、困難を乗り越えて献身の愛で結ばれ、結婚してもなお、その愛を貫き通していま共に眠る「愛のかたち」を、法然院の墓所への道沿いに辿ってみます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=800円 /会員同伴の18歳以下は500円(証明書提示) [資料代、会場費、拝観志納料、保険料等を含む] 一般(会員外)=1100円/同伴の18歳以下は800円(証明書提示) [上記、資料代、拝観料、会場費、保険料等を含む] |
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その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |