関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2018.05.02 【参加要領】
第534回
~大海人皇子が、斎王が、そして本居宣長が辿った初瀬街道~
2018年5月13日(日)開催

こちらは終了致しました。

「今年、明和9年 (1772)ですが、何とかよい年であって欲しいと、古歌(天武帝の万葉歌) にいうよき人のよく見て、 よしといいたいと吉野の花見を思いたちました」と<吉野の水分神の申し子>と信じていた43歳の本居宣長が、20年来の意欲でもって同行者とともに松阪を発ったのは、同年3月5日のことでした。宣長は、春雨のしぶく中、その2日目には伊賀と大和の国境を越え、三本松宿から大野寺の磨崖仏に寄り道して萩原(現、榛原)で宿を取りました。「その夜は雨がひどく降り風もはげしく、故郷の空も心配ですが、それ以上に行く吉野の桜がどうかと心配で、夜寝ながらも眼をつぶれない気持ちでした」―(『菅笠日記』)―

 この宣長一行が辿った道は「初瀬街道 (はせかいどう)」で、古くは天武天皇が大海人皇子だった時代に、また斎王たちが飛鳥から伊勢の斎宮へと向かった道でした。そして近世になると大坂へと延伸し、大和から長谷寺を経て室生、国境を越えて伊賀国へと至る道が整備されました。

 テキストは、西郷さんに魅せられていたという海音寺潮五郎の『史伝 西郷隆盛』と、大河ドラマの原作でもある林真理子の『西郷(せご)どん!』を選びました。歴史を描いた物語には、史伝・歴史小説・ドラマがありますが、その違いもお話ししたいと思います。                       

 今回、私たちは<壬申の乱>の時代、<斎王の道>の時代、そして<本居宣長も辿った近世>の初瀬街道を、各時代に思いを馳せながら辿ってみたいと思います。室生口大野から三本松区間の初瀬街道には、太神宮 (伊勢神宮) の常夜灯、海老坂途中の北向き地蔵堂、三本松宿の旧姿の面影などが残されており、安産寺では、室生寺から宇陀川を流れてきて安置されたと伝わる [靴を履かれた地蔵菩薩像]の御厨子を特別にご開帳いただき、拝観させていただきます。山の中なのに「海神社」が鎮座する謎?も解けるかもしれません。

 

*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。

*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
 お問合せください。

カルチャーウォーキング

参加費 会員=1,100円 /会員同伴の18歳以下は800円(証明書提示)
[資料代・拝観料ほか・保険料等を含む]
一般(会員外)=1,400円/同伴の18歳以下は1,100円(証明書提示)
[資料代・拝観料ほか・保険料等を含む]
その他 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止
お弁当、お茶を携行してください。
参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。
織田作之助賞
織田作之助青春賞
文學回廊
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