こちらは終了致しました。
江戸時代後期、西鶴と並び称される作家・国学者の上田秋成は、大阪曽根崎で生まれました。俳諧を学び、歌を詠み、『雨月物語』などの[読み本]を上梓しました。が、寛政2年(1790)に左眼を悪くし、寛政9年(1797)には妻たまに先立たれます。
「寛政十年以後が彼の生涯中最も寒酸な時代で、左眼は稍明を得たが今度は右眼が怪しくなった。そこで人の誘ふまゝに五月下旬から河内草香(日下)の里へ養生をかねて出かけた。こゝには難波人平瀬助道といふ友人の妻が早く親夫に別れ、四十足らずで尼になって唯心(歌名を紫蓮)と稱し、行ひ澄してゐる庵室がある。…<中略>…唯心尼は中暑の為に病臥したので、一時正法寺といふ寺へ移った。知己の人々日毎に訪ひ来て、歌よみ文かいて慰んだ。花蟲合は此時のすさびである。七月の十七日に再び唯心尼の庵に帰り、九月頃まで滞留した」― (『秋成遺文』より) ―
この間、秋成は、親交があった正法寺近くの庄屋、河澄家の第15代当主・常之の家によく行っていたようで、河澄家の母屋西側には数寄屋風書院造りの「棲鶴楼(せいかくろう)」がありました。時にその文芸サロンに遊んだ秋成は、失意の4ヵ月でしたが、近在の文人たちとの交わりを通じて文や歌を残し、また日下の里の様子を伝える随筆「山霧記(さんむき)」を著わしました。
今回の文学散歩では、4ヵ月余と短い期間でしたが、濃密な時間を過ごした上田秋成の東大阪訪問を辿ります。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
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参加費 | 会員=1,000円 /会員同伴の中学生以下は700円(証明書提示) [旧河澄家会場費・大龍禅寺志納・資料代・保険料等を含む] 一般(会員外)=1,300円/同伴の中学生以下は1,000円(証明書提示) [旧河澄家会場費・大龍禅寺志納・資料代・保険料等を含む] |
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その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |