こちらは終了致しました。
近代日本を代表する作家として、永遠の現代小説家として再評価が高まる夏目漱石。その代表作の一つ『草枕』は、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい」という有名な冒頭の一文で始まります。そして、「人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい」、さらに「どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る……住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、難有い(ありがたい)世界をまのあたりに写すのが詩である。あるいは音楽と彫刻である」と続きます。
そんな芸術至上主義の「余」は、高泉和尚など、黄檗禅の僧たちの筆運びを愛し、その寺から一里あまり歩いた茶畑で「茶の花や黄檗山を出でて里余り」と発句しました。
今回の文学散歩では、漱石が書を通じてリスペクトした黄檗禅の本山・萬福寺を拝観します。
また、合わせて印刷事業・出版事業の原点で明朝体活字の元となった宝蔵院一切経庫も見学し、草鞋を血に染めた壮大な鉄眼禅師の労苦とロマンの物語を繙きます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
集合日時 | 2019年2月10日(日) 午前10時 |
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集合場所 | JR奈良線「黄檗」駅・改札口前 |
参加費 | 会員=1,500円 /会員同伴の中学生以下は1,200円(証明書提示) [一切経堂入館料・万福寺拝観料・会場使用料・資料代、保険料等を含む] 一般(会員外)=1,800円/同伴の中学生以下は1,500円(証明書提示) [一切経堂入館料・万福寺拝観料・会場使用料・資料代、保険料等を含む] |
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |