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2020.03.10 【報告】
第555回
~「光秀の定理」の舞台、初陣の近江長光寺城(瓶割山城)跡を訪ねて~
2020年3月8日(日)終了 <田淵浩一記>
長光寺前
瓶山割城遺跡

天気:雨のち晴 参加人数:32名

 朝からの雨、おまけに集合の近江鉄道武佐駅まで、大阪市内からは、JR近江八幡駅乗り換えで約2時間という遠距離。参加をやめようかと思ったが、長光寺城がコースに組み込まれているので、後ろ髪をひかれ、思い切って早起きした。武佐駅には、僕と同じように誘われたのだろう「今日は城跡へは行くのか?」と係の人に聞いている人がいた。「やはり、メインですからね。でも、足元が悪いでしょうし、希望者だけにしますね」と応えている。

 さて、小雨の中を出発だ。その前に、駅頭にあった略地図によって中山道第66次・武佐宿の説明があり、八風街道がこの宿場を横切っている。織田信長も幾度か清州へと通った道の筈である。付近には観音寺城・箕作城・和田山城など、佐々木六角氏の主要な城があり、また中山道沿いに、長光寺城など小さな支城が16・7もあったという。いまは平和でのんびりしたこの街道風景の、戦国時代の重要性を感じた。

 近江鉄道の踏切を渡り、自動車道に沿って東へ行くと、長光寺とその奥にある十二所神社の大きな鳥居があった。高野山真言宗・補陀落山長光寺と刻まれた石柱がある山門をくぐると手水舎があり、新型肺炎コロナウィルス対策のためのハンドソープボトルが脇に置かれていた。手を洗ってご本堂に上がって下さい。そういえば、駅頭で、係の人がマスクをお持ちでない方は…、消毒用アルコールもありますから…、と声を掛けていたな。僕は、マスクは持参。手洗いをして、消毒はお寺拝観の帰りがけにしよう。

 この長光寺は聖徳太子の開基、太子自刻の千手子安観音像は、50年に一度ご開扉の秘仏で、前回は平成29年に開かれたそうだ。ご住職から「今日は、戦国時代がテーマだそうで…」と長光寺城の縄張り図の話、主に信長など、戦国武将と長光寺との関わりなどについてお話を聞いた。最後に聖徳太子がご本尊を自刻するきっかけになったご霊石も拝ませていただき、本堂の縁に敷かれた茣蓙(ござ)の上で、今日はここで、早目の昼食タイムである。階段の脇に置かれた消毒薬で手を洗い、境内の天然記念物である「ハナノキ」の枝先がほんのり色づいているのも見る事ができた。いよいよ、次のポイント<長光寺城登り口>に向かう。道を駅の方に戻って工場団地を回り込み、山沿いの道に出た。

 

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:垣根涼介『光秀の定理』(角川文庫)、安西篤子『柴田勝家』(学研Ⅿ文庫)

コース:近江鉄道「武佐」駅─中山道第66次・武佐宿(一部)―長光寺(ご住職のお話)―長光寺城登り口―日吉神社―瓶割庵公園・不二の滝(説明板)─妙教寺―篠田神社―JR「近江八幡」駅

<報告:田淵浩一>

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