関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2013.02.27 【報告】
第472回関西文学散歩
~川上未映子が生まれた街で西鶴を読む~
2013年2月10日(日)終了 <天気:晴れ 参加人数70名>
「乳と卵」 川上未映子著

 京阪「関目」駅は、小さな駅だ。いつもと違って改札口の前にはスペースがなく、乗降客にも迷惑が掛かるからという配慮だろう。集合受付は、駅東側の脇にある植込みの周りで行われていた。近くに商店街があることを知っておられたらしい参加者の方は、お弁当を買いにゆかれ「これで400円やて」「こっちは500円やったで」と、美味しくて安いを競い合っていらっしゃる。この辺りはそんな微笑ましい光景が似合う、まさに庶民の町のようだ。

 今日のコースは、史跡などはほとんど無いのですよ~、という司会者の声でスタート。辺りには、平屋建ての公共住宅がびっしりと建ち並んでいた筈だったが、その跡地とおぼしき場所には真新しそうな高層マンションがにょきにょき。風景の大きな変わりように「へぇ~」「えらい変わったもんやなぁ」という声が聞こえてくる。そんな一角に、川上未映子さんが卒業した菫中学校とすみれ小学校があった。学校名からして新しそうだが、膨張する学童の数に呼応して、分離と合併を何度か繰り返したのが校名の由来のようだ。そういえば、これら学校までの道筋には「すみれ商店街」という通りもあった。

 川上未映子と織田作之助と西鶴。その文体は大阪的で同じ系譜上にある、というのが今日のテーマ。お話は会場としてお借りした念法真教の本山、金剛寺で。ここが、すごい。絢爛豪華というか、まばゆい伽藍が荘厳に建ち並び、食堂の席も空けていただき、伽藍内部をご案内いただいたりで、とても親切にしていただきました。

 

コース:京阪「関目」駅…西関目公園…菫中学校…すみれ小学校(外観のみ)…花博記念公園鶴見緑地…メタセコイアの並木…金剛寺…地下鉄「新森古市」駅または、京阪「関目」駅

<報告:岩井よおこ>

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