こちらは終了致しました。
「……陸奥の方角に面した羅城門を潜ると真っ直ぐ内裏に通じる朱雀大路は噂を聞き付けた民らで埋められていた。都に暮らしている分にはあまり縁のない戦さであったが足掛け二十三年も続けられた反逆だ。それを率いる阿弖流為(アテルイ)や母礼(モレ)の名はすっかり知れ渡っていた。<略>…牛に牽かれた車が姿を現わすと、待ち構えていたように人垣の中から無数の石礫が投じられた。…」(『火怨』より)
朝廷はアテルイら蝦夷を悪逆非道と、民に喧伝していた。娘や子供らは二人の姿に怯え、人々は石礫を投げつけたのだった。作者高橋氏はその入京の日を延暦21年(802)7月10日とし、そして、坂上田村麻呂の恩赦懇願も空しく、二人の処分はほぼ一月後に河内で「斬首」と決定された。それも二日間、土に埋められ晒された上でだ。
刑に処せられたのが河内のどこであったかは定かでない。しかし、京阪牧野駅近くに「阿弖流為の首塚」と伝えられている小丘(*写真)がある。京の都から、やはり牢格子の二人はここまでの沿道を無慈悲な視線に晒され牽かれてきたのだろうか。……果たして彼らに、罪はあったのか?
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=1000円 /会員同伴の18歳以下は700円(証明書提示) [資料代、会場費、拝観志納料、保険料等を含む] 一般(会員外)=1300円/同伴の18歳以下は1000円(証明書提示) [上記、資料代、拝観料、会場費、保険料等を含む] |
---|---|
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |