こちらは終了致しました。
『火の路』は、昭和48年6月に新聞連載が始まり、当初から話題になった古代史ミステリーです。それから43年後のいま、小説の中で学術論文のように考察された<謎の石造遺物>、酒船石や猿石、そして益田岩船などは、ふたたび沈黙しています。
主人公である研究者高須通子は、推古紀に遡るペルシャ系の人たちの渡来を推論し<斉明紀に「石の山丘を作る」とある。益田岩船の巨大な石の姿はまさに当時にあっては「石の山丘」のように見えたであろう>→<このような石造遺物は、今のところ、朝鮮にも、中国にもない。日本独特のものといえる>→<石の基壇上にならぶ二つの方形孔を見ていると、筆者の連想は…イランの…ゾロアスター教の拝火壇に結ぶ……>(『火の路』より)と、論文を展開します。そして、中国唐朝でペルシャ人たちの長に与えられた「薩宝(甫)」「薩保」の官名は、平城京においては「佐保」の地名に通じ、奈良朝光明皇后の「〝光明〟とは、まことに祅教的な名である」と論を発展させていきます。この祅教は<拝火教>、すなわちペルシャ人とともにゾロアスター教が渡来していて「益田岩船」はその拝火壇ではないのか……?
さて皆さんは、この日、実際に「益田岩船」を見学し、どんな推理をされるでしょうか。講師の先生とご一緒に飛鳥の東部地域から橿原神宮辺りを巡り、その謎に挑んでみてください。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
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参加費 | 会員=1,000円 /会員同伴の18歳以下は700円(証明書提示) [講師謝礼、資料代、会場費、保険料等を含む] 一般(会員外)=1,300円/同伴の18歳以下は1,000円(証明書提示) [講師謝礼、資料代、会場費、保険料等を含む] |
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その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |