こちらは終了致しました。
東住吉区に生まれた開高健は、幼い日の耳に残る草の呼吸、虫の羽音、焼夷弾の不気味な唸り、焼け跡の上を流れるジャズのメロディ、妻が浴びせかける罵声…など、「音」の記憶をたよりに少年時代から結婚、大学卒業までの生涯を再構築して自伝を執筆しました。大阪市内南部の風景は当時とは変わってしまいましたが、大聖観音寺(あびこ観音)や大阪市立大学は、いまも同じ場所に堂々として建っており、住吉大社創建にも関わった大豪族・依網吾彦(よさみのあびこ)の名を残す町近くの川原跡からは、今から7万年前~11万年前に生息していたというナウマン象やオオツノジカなど大型動物の足跡が見つかっています。
開高は、昭和53年(1978)に『月刊プレイボーイ』で連載が開始された『オーパ!』で、土地土地で出合った巨大な魚や怪魚などについて綴っていますが、ブラジルでは驚いた時や感嘆した時に「オーパ!」と叫ぶのだそうで、開高がナウマン象の話を知っていたら、地霊に震わされきっと「オーパ!」と叫んだことでしょう。
今回は、『破れた繭』(「耳の物語」前編) や小玉武『開高健-生きた、書いた、ぶつかった』をテキストに、詩人・牧洋子と結婚し(株)サントリーに勤め始め、大阪市大をようやく(?)卒業するころまでの開高健の足取りを、ナウマン象たちも歩いた道で追ってみます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
集合日時 | 平成29年7月9日(日) 午前10時 |
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集合場所 | JR阪和線「我孫子町」駅・改札口 |
参加費 | 会員=1,000円 /会員同伴の18歳以下は700円(証明書提示) [資料代、ご志納、会場費、保険料等を含む] 一般(会員外)=1,300円/同伴の18歳以下は1,000円(証明書提示) [資料代100円、ご志納200円、会場費、保険料等を含む] |
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |