関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2018.03.20 【報告】
第531回関西文学散歩
~薩摩藩伏見屋敷と島津家ゆかりの人々~
2018年2月11日(日)終了 <天気:曇り時々雨・雪まじり 参加人数:45名>
角倉了以記念碑前にて
伏見港公園にて

 林真理子は恋愛小説やエッセイを書く人だと思っている人は多い。直木賞作家でもあるのだが。実は骨太の作品も書いている。「白蓮れんれん」「正妻、慶喜と美賀子」「六条御息所 源氏がたり」など。

 NHK大河ドラマに原作が採用されることは、最近では稀らしい。ましてや原作が完成していない段階での依頼とは驚いた。折しも今年は明治維新から150年ということで企画が生まれたのかもしれない。原作の巻末には、参考文献として夥しい数の本が羅列されているが、「あとがき」には、大河ドラマのスタッフ、脚本家への感謝が述べられている。また、今や本の執筆には出版社から数名の担当者がつくのは普通のことらしく、今回は更に時代考証や方言指導の専門家も参加した一大プロジェクトだったようだ。

 カルチャーウォークは主に京都伏見にある薩摩藩屋敷跡、寺田屋事件の折に坂本龍馬が隠れた材木小屋跡などを中心に巡ったが、今回のレジュメの充実振りは格別のものがあった。原作をまだ読んでいない方にもわかりやすく書かれていて、横井さんをはじめ担当の方々に感謝いたします。

 さて冬の寒い中、まずは京阪中書島駅に集合。伏見港公園まで歩き、横井さんから1回目のレクチャーがあった。最近はインターネット上で「大河ドラマで歴史を学ぼう」という頁があるとか。歴史に興味を持つきっかけには良いのかもしれない。しかし、大河ドラマはなるべく史実に近く作られているとは思うが、脚色されている部分もある。更に自分で何冊かの本を読み比べてみるとよりドラマが楽しめると思う。

 集合駅近くにあったという伏見港は、京都と大阪をむすぶ水運の拠点として栄えた。今日は、宇治川と濠川の水位差を調節する三栖閘門(みすのこうもん)を見学し、「伏見であい橋」の角倉了以(すみのくら りょうい)の顕彰碑を見上げながらレクチャーを聞いた。了以は河川を利用した木材運輸や物資の搬入出で資産を築き上げたが、困難であった高瀬川開削で、川底が浅いために船底の平らな「高瀬舟」を用いたことから、この舟が往来する川が「高瀬川」と呼ばれるようになったそうだ。

 

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:林真理子『西郷(せご)どん!』(角川書店)、海音寺潮五郎『史伝 西郷隆盛』(文春文庫)

コース:京阪「中書島」駅…伏見港公園…伏見であい橋(角倉了以記念碑) …濠川大手橋・材木小屋跡…薩摩藩伏見屋敷跡…松林院(寺田屋とせ墓塔)…大黒寺…京阪「丹波橋」駅

<報告:田原由美子>

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