こちらは終了致しました。
二百十日(9月初旬)の頃、野の草を分けるように吹く激しい風を〝野分け〟といいますが、渡辺淳一は京都の自然や風物を背景に男女の間に吹き渡る感情を〝野分け〟に託して描き、その後、京都を舞台にした作品を次々と発表しました。『愛の流刑地』は「日本経済新聞」(04年11月初~06年1月末)に連載されご存知の方も多いと思いますが、映画では、東福寺が二人の出会いの舞台として設定されました。
不倫小説の第一人者とも言える作家の作品によって、社会的道徳、人としての道徳、その狭間で揺れ動く男女の感情の問題を考えてみたいと思います。
月の輪山から流れ出る三の瀬川を、上流部から「偃月橋(えんげつきょう)」「通天橋(つうてんきょう)」「臥雲橋(がうんきょう)」の三つの名橋が渡っています。これらの橋は、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が、本坊から開山堂へ谷を渡る僧たちの不便を思い橋を架けたのに始まるといいますが、三の瀬川の渓谷は二人の恋のように燃え滾る紅葉で染まっていることでしょう。
なお当日は、偃月橋を渡ったところに、南禅寺を開山し東福寺第三世住持であった無関普門終焉の地であり、住房だった「龍吟庵(りょうぎんあん)」があり、特別に公開されますので拝観したいと思います。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
参加費 | 会員=1,200円 /会員同伴の中学生以下は900円(証明書提示) [龍吟庵特別拝観料・資料代・保険料等を含む] 一般(会員外)=1,500円/同伴の中学生以下は1,200円(証明書提示) [龍吟庵特別拝観料・資料代・保険料等を含む] |
---|---|
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |