関西文学散歩 カルチャーウォーキング 詳細

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2019.09.05 【報告】
第548回
~「道鏡はすわるとひざが三つでき」―悪人か?道鏡のふるさとを歩く~
2019年8月11日(日・祝日)終了 <石元英雄記>
弓削神社
国史跡由義寺跡

天気:晴れ 参加人数:62名

 私が大阪文学振興会とのご縁をいただいたのは、サラリーマンをリタイアする前後で、8年ほど前です。当初は毎月のように「関西文学散歩」に参加しておりましたが、ここ2、3年は他の事柄が多忙になり、1年に1度ほどになっていました。

 そのようなことでしたが、今回の案内文の「……由義宮跡が、2019年に八尾市内で確認され……にわかに道鏡への見方が変わってきたようです。」に引き付けれ、サブテキスト・瀧波貞子著『奈良朝の政変と道鏡』をにわか勉強しての参加であります。

 JR志紀駅には、連日の猛暑にもかかわらず60人を越える人垣。皆、道鏡への関心が高く、彼のふるさとを訪ねてみようとのことであろう。講師の伊東健(つよし)さんが紹介され、早速、JR志紀駅の南側と北側、両方の地に鎮座する弓削神社(→写真は南側、弓削町の神社境内)を見学。昔は両神社を併合する規模で、一つの神社であったと思われる。この神社は古代氏族・物部氏の配下の一族である弓削氏の氏神さんで、弓削氏は道鏡の属した連(むらじ)である。

 次は、「国史跡由義寺跡」。開発中の宅地の一角にあり、それと思しき盛り土のそばに発掘説明文が立っていた。国指定史跡にしては貧粗な風景だが、追い追い整備されるのだろう。

 ここ、東弓削から八尾木北までしばらく歩き、由義神社に着くと、男女の若者が秋の祭りに出す「太鼓」の予行をしていて、少しの賑わいだった。多少ヤンキーぽい彼ら彼女らではあるが、神社の伝統を受け継ぐ気概が感じられ、たのもしい!

 

 ≪全文は上記PDFファイルをご覧ください≫

 

テキスト:黒岩重吾『弓削道鏡<上下>』(文春文庫)、瀧浪貞子『奈良朝の政変と道鏡』(吉川弘文館・敗者の日本史シリーズ)

コース:JR「志紀」駅(集合)―弓削神社─河内大社・弓削神社(東弓削町)―国史跡由義寺跡(由義宮跡・発掘説明版)―由義神社―中田遺跡―安中新田会所・旧植田家住宅―渋川神社―JR「八尾」駅(解散)

<報告:石元英雄>

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