こちらは終了致しました。
谷崎潤一郎が『細雪』で描いた嵯峨野の広沢池――「…それはこの桜の樹の下に、幸子と悦子とが佇みながら池の面に見入っている後姿を、さざ波立った水を背景に撮ったもので、何気なく眺めている母子の恍惚とした様子、悦子の友禅の袂の模様に散りかかる花の風情までが、逝く春を詠歎する心持を工(たく)まずに現わしていた。…」 写真の借景の山は、嵯峨冨士の異名を持つ遍照寺山。その姿を、桜に包まれた広沢池が逆さ富士のように映しだしています。
今回は、宇多天皇の孫である寛朝(かんちょう)僧正が、その広沢池を取り込んで多宝塔、釣殿、数々の堂宇を造営したともいう由緒を伝える広沢山遍照寺を最初に拝観します。現在、池の畔には1万5千坪の庭園を有する「平安郷」(写真)、そして、国家「君が代」のさざれ石にもゆかりがあるという「千代の古道」を大覚寺の大沢池まで辿ります。途中、佐野藤右衛門さん邸の桜畑では、遅咲きの桜をまだ愛でることもできるかもしれません。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
集合日時 | 平成25年4月14日(日) 午前10時 |
---|---|
集合場所 | JR嵯峨野線(山陰本線)「嵯峨嵐山」駅・改札口 |
コース | 「嵯峨嵐山」駅…油掛地蔵…遍照寺…佐野桜園…「平安郷」…広沢池…児神社…遍照寺旧境内跡…「千代の古道」石標…大沢池・大覚寺前(解散後、徒歩かバスで最寄駅へ) |
参加費 | 1500円<*会員の方は1200円> (遍照寺本堂を非拝観の場合は一般1000円・会員700円) <高校生以下は一般1200円・会員900円> (上記に順じ、一般700円・会員400円) |
その他 | 雨天も実施。お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |